
お腹が張ってしばらくお通じが
無いとなると、かなり辛いですよね。
あまりにも便秘がしつこかったら
下剤を飲んで完全したいところですが、
乱用してしまうととんでもないことに
なってしまいますよ。
今回、下剤を乱用した際に起こる
副作用についてまとめてみました。
下剤を服用する前に是非チェックして
下さいね。
下剤の副作用とは?
どんな良薬でも服用方法を間違えて
しまうと、副作用が出てしまい
体に色んな悪い影響を及ぼします。
下剤を乱用し続けると、一体どういう
副作用が起こってしまうのか、数々の事例を
元に見ていきましょう。
下剤依存症になる
ギャンブルにのめり込むギャンブル依存性、
買い物がやめられない買い物依存症なら、
聞いたことがある人も多いでしょう。
もちろん下剤も例外ではなく、
乱用し続けていると下剤が手放せなくなる
“下剤依存症”になる恐れがあります。
下剤はあくまでも一時凌ぎしか過ぎず、
根本的に便秘が治る訳ではありません。
しかし、「1口飲めば便秘をたちまち
治してくれる薬」と勘違いしている方は
多く、すぐに下剤に頼る人は
後を立ちません。
最初のうちは良いかもしれませんが、
服用し続けると下剤がなければ
お通じが来ない体になってしまいます。
そうなると益々下剤が手放せなくなり、
“下剤依存症”という名前の底なし沼に
ズブズブ引きずりこまれてしまいます。
便秘が悪化してオムツ生活になる
オムツは、赤ちゃんや介護を
受けている方が身に付けるものだと
思っている方は多いかと思います。
しかし下剤を乱用すると、
今度はご自身がオムツの世話に
なるかもしれませんよ。
その鍵を握るのが、
腸の働きによるものです。
そもそも下剤には、止まっている大腸を
強制的に動かすことにより
便秘を解消する働きがあります。
強制的に働かされた大腸はヘトヘトに
疲れてしまい、再び便秘で
苦しい思いをする羽目になります。
そこでまた便秘を何とかしようと
下剤を服用し続けていると、
コントロールが利かず下痢になって
しまいます。
しかもただの下痢ではなく時と場所を
選ばず“常に下痢状態“になるので、
ここまできてしまうとオムツに
頼らざるを得ません。
大腸メラノーシスになる
健康的な大腸はつるんとピンク色を
した美人さんですが、下剤を乱用すると
黒く変色して不細工さんに
なってしまいます。
大腸が黒くなった状態を
「大腸メラノーシス」と言い、
大腸の機能が低下して便秘を
引き起こしてしまいます。
しかし自覚症状があまり出ないので、
検査でもしない限りは発覚することは
ありません。
「じゃあそのまま放ておけば
良いじゃないか」と思うかもしれませんが、
最悪の場合は大腸ガンにかかる可能性が
あるので無視することは出来ません。
大腸メラノーシスと大腸ガンの関係性は
完全に解明されている訳では
ないものの、注意するに
越したことはありません。
上手く下剤と付き合う方法
下剤を乱用するととても怖い副作用が
起きるものの、きちんと正しい飲み方を
すれば何の問題もありません。
まずはどの薬でも同じことが言えますが、
用法用量をきちんと守って飲むことです。
効き目が無いからと決められた量よりも
多く服用すると、乱用に繋がるので
絶対にやめましょう。
また他の病気も併発しているのならば、
自己判断で薬を飲むのも控えておきます。
ただ“どうしても”というのであれば、
必ずかかりつけの医師に相談してから
服用するようにして下さい。
下剤の種類にもよりますが
含まれている成分次第によって、
病状悪化招く恐れがあります。
薬と上手く付き合い、
頑固な便秘を解消して行きましょう!