
1月は正月、2月は節分、3月は桃の節句、
とんで5月は端午の節句がありますが、
なぜか4月だけイベントがありません。
しかし、実はそんなことはありませんでした。
認知度は低いものの、4月4日は
「おかまの日」と呼ばれています。
今回、なぜ「おかまの日」が誕生したのか、
そして、当日にやることや各地で開催されている
イベントについてまとめました。
4月4日が「おかまの日」となった理由
3月3日は「桃の節句」、すなわち女の子の日
である「ひな祭り」です。
そして、5月5日は「端午の節句」、すなわち
男の子の日である「こどもの日」です。
この流れから、4月4日は男の日と女の子の日の
間であるという理由から「おかまの日」と
言われるようになりました。
これだけ聞くと、なんだか取って付けたような
決め方と思われるかもしれませんよね。
しかし、これは定説で、しっかりと公式に
認められるいます。
さっそく、「おかまの日」が決まった背景を
見ていきましょう。
「TSとTGを支える人々の会」という
団体があります。
「TS」とは、transsexual(性転換)の略で、
「TG」はtransgender(性同一性障害)
の略です。
この団体が、記念日の認定や登録を行っている
「日本記念日協会」という民間団体に、
「4月4日をトランスジェンダーの日にして
欲しい」とお願いをします。
そして、申し込みが認定されたことにより、
「トランスジェンダーの日」が
公式に決まったのです。
「トランスジェンダーの日」という呼び方は、
「おかまの日」をより正確に表した
感じになっていますが、始まりは
「おかまの日」です。
もともと、4月4日は「おかまの日」と
呼ばれていたため、その認知度を利用し、
トランスジェンダーに対する認識や
理解を深めて欲しいという思いから
4月4日を選んだようです。
しかし、「おかま」=「トランスジェンダー」では
ないため、誤った認識がなされる恐れが
あることを危惧して反対意見も多くあります。
また、4月4日が「おかまの日」と
呼ばれることになった理由には、
以下のような別の説もあります。
・ベティのマヨネーズが発祥という説
関西には、有名な老舗の「ベティのマヨネーズ」
というおかまバーがあります。
「ベティのマヨネーズ」の開店記念イベントが
毎年4月4日であるところから、
「おかまの日」に広がったという説です。
ちなみに「ニューハーフ」という言葉も、
このお店が発祥とされています。
オーナーでママのベティを気に入った、
サザンオールスターズの桑田佳佑さんが
「ニューハーフ」というキャッチフレーズを
ベティーさんにつけたのだとか。
そこから、ニューハーフという言葉が
浸透していったという説も
あるようですね。
「おかまの日」にやること、開催されるイベントについて
桃の節句には雛人形を飾りますし、
端午の節句にはこいのぼりやかぶとを
飾ります。
残念ながら今はまだ「おかまの日」に
飾るものはありません。
しかし、食べるものは決まっています。
桃の節句には甘酒や雛あられ、
端午の節句にはチマキや柏餅、
では「おかまの日」は、ズバリ「釜飯」です。
釜飯を食べてお祝いするというのが、
一般的な「おかまの日」の過ごし方です。
次に、おかまの日に開催されている
イベントについてです。
やはり、まだ一般的な国民的行事までは
認知されていない日なので、
大きく取り上げられている
イベントはありません。
しかし、最近はテレビでもトランスジェンダーを
取り扱った番組や、タレントとして
活躍している方もよく見かけるように
なりました。
そう考えると、「おかまの日」が国民的行事に
なる日も近いかもしれません。
もし、今後認知度が広がっていけば
「おかまの日」に大きく取り上げられる
イベントができるかもしれませんね。