
よく、漫画などで目にする、こしょうを
鼻で吸いこんでくしゃみをしているシーン。
なんとなくこしょうを吸い込むと
鼻がムズムズしてくしゃみが出てしまう
というイメージですが、なぜくしゃみが
出てしまうのでしょうか。
もしかしたら、アレルギーなども
関係しているかもしれないので、
その理由について気になりますよね。
今回、こしょうを吸い込むとなぜくしゃみが
でるのか、その理由について
調べてみました。
こしょうでくしゃみが出る理由について
まず、くしゃみがなぜ起こるのか
についてまとめます。
くしゃみは、一種の体の防衛反応で、
鼻に異物や有害な気体などが入ると
反射的に異物を素早く体の外に
出そうとして起こります。
花粉症でくしゃみがよく出るのは、
花粉を体の外に出そうとしていると
考えると分かりやすいですよね。
そして、こしょうでくしゃみが出る理由
ですが、こしょうに含まれる辛みの成分が
鼻の粘膜をより強く刺激するためです。
こしょうに含まれている鼻の粘膜を
刺激する辛みの成分は、
「ピぺリン」と呼ばれるものです。
一般的に家庭などで使われている
こしょうは、粒をものすごく細かく砕いて
使用しています。
粒子が細かい分、空中で浮遊しやすく、
息を吐いた時や熱いラーメンから出る
湯気などでも簡単に空気中に拡散します。
そのため、鼻に入っていきやすくなっていて、
ピぺリンを外に出そうとしてくしゃみが
反射的に起こるのです。
こしょうはアレルギーの原因?
こしょうを吸い込んだ時、花粉症の時と
同じようにくしゃみが出るので、
こしょうもアレルゲンなのでは
と思う人も多いようですね。
しかし、こしょうを吸い込んで起こる
くしゃみは、アレルギーではなく
物理的な刺激と、辛みの成分の
刺激が原因です。
あくまで、こしょうの細かく粉砕された
粒子と、辛み成分である
「ピぺリン」によって鼻の粘膜が刺激され、
反射的に起こるのです。
そのため、花粉やハウスダスト
などのように長く続くものではなく、
一時の症状になります。
こしょうによって引き起こされる
くしゃみを防ぎたい場合は、
鼻からこしょうを吸い込まなければ
大丈夫です。
例えば、粒子が大きい「粗挽きこしょう」
などを選んで使用するとくしゃみも
起こりにくくなるでしょう。
最後に、こしょうは世界の三大香辛料
と言われるくらい刺激が強い香辛料なので、
摂り過ぎには注意しましょう。
なぜなら、痔が悪化してしまったり、
胃腸痛を引き起こす原因に
なってしまいますので。