
学校や仕事などで、おそらく多くの方が
経験していると思う「遅刻」。
遅刻は待つ人に迷惑をかけることになり、
それが大事な場だと信用を無くしたり、
自分へのダメージも大きいと思います。
よく、「遅刻=自分への甘え」と
厳しく批判する人がいますが、
初めから遅刻を前提に
行動する人はいないですよね。
気をつけているのに、何度も遅刻を
してしまう、そんな遅刻常習者の心理は
どうなっているのでしょうか。
また、治す方法はあるのでしょうか。
遅刻常習者の心理状態
まずは、何度も遅刻し、怒られて
反省しているにも関わらず、また遅刻する人の
心理についてまとめます。
遅刻癖が常習化している人の心理状態で
多いパターンは以下のようなものが多いです。
・自罰傾向がある
自罰傾向というのは、無意識のうちに
自分は罰せられて当然と考えてしまう
傾向です。
そのような傾向がある人は、
罪悪感を感じてから物事をスタートする
パターンをもっています。
罪悪感を感じること自体は、決して
気持ちの良いものではありませんよね。
しかし、自罰傾向が強い人は、潜在意識が
「誰かに責められたい」「攻撃されたい」
と思っています。
そのため、無意識で「また遅刻して
怒られるかも」というその状況を
作り出しているのです。」
・相手を試している状態
もう一つは、無意識のうちに、「少しくらい
遅刻しても、自分は許される」
という心理が働いている状態です。
つまり、「許してくれるかどうか」
を知りたくて、相手を試している状態です。
以上で、遅刻癖が常習化している人の
心理状態についてまとめを終わります。
遅刻常習者は、無意識の内に
良くない心理が働き、
遅刻へと導かれているのですね。
遅刻癖の治し方は?
先ほど述べた心理状態は、すべて潜在的な
意識なので、意図的に
遅刻をしているのではありません。
なので、遅刻癖がある人は、その心理状態に
気づかずに、本人も遅刻をしない方法を
あれこれ悩んで対処法を
試みたりしてしまうのです。
遅刻癖を治す際に一番厄介なのが、
「自分でも気付いていない意識」
が働いていることです。
本人の意識としては、もちろん遅刻は
ダメなものと考えているので、
遅刻を治すため、
・早めに家を出る
・意識的に時計を5分早くする
などの努力はするのですが、結局、
潜在意識が邪魔をして失敗に
終わることも多々あります。
普段、人が意識して行動しているのは、
全体の約4%です。
残り約96%は、潜在意識や無意識の
領域になります。
そのために、意識してもなかなか
遅刻癖を治すことが出来ないのです。
では遅刻常習の対処はどうすれば良いか…
この答えは、難しいかもしれませんが
「発想を変える」ことが重要です。
遅刻の治し方を調べるより先に、
「自分には自罰傾向がある」
「人を試したい欲求がある」
「いいわけの理由を遅刻にしたがる」
といった、潜在意識が潜んでいることを
受け入れる事から始めましょう。
自分に潜んでいるマイナスの意識を許し、
認めることに尽きるともいえます。
罪悪感を感じたら自分を責めるのではなく
迷惑をかけた事を素直に謝る。
そして、行動を修正して自分を許すことで、
罪悪感のループから
抜け出すように心がけましょう。
小手先の努力だけではなく、
根本から変化させることが、遅刻常習の
改善への第一歩となることでしょう。